Asma NOTE

Years of rambling from a midlife otaku.

シレーヌ愛

2018 年年始、湯浅監督の『デビルマン crybaby』が Netflix で配信された、年始の連休でわずか 2 日間で完食した(途中の 5 話目を見終わったあと、旧作の OVA『デビルマン 妖鳥死麗濡編』 に寄り道しなかったら多分1日で完食できた)、間違いなく湯浅監督が再び名作を生み出した。

Ⓒ Go Nagai-Devilman Crybaby Project

話を少し逸れるが、今から二十数年前、『デビルマン 妖鳥死麗濡編』が公開されたころ、当時まだ高校生だった自分は、雑誌で圓句昭浩さん原型の「シレーヌ舞シリーズ」の写真を見て、「」と「」に一目ぼれした。ただ当時はガレージキットを買えるほどの経済力もなければ、仕上げるための塗装技術もなかった。諦めるしかなく、その儚い恋を押し殺した。

『デビルマン crybaby』のおかげ(せい)で、封印されたはずのシレーヌへの愛が一気に爆発してしまい、再び抑えることはどうしてもできなかった。

Ⓒ バンダイビジュアル
Ⓒ 永井豪 / 講談社
Ⓒ Go Nagai-Devilman Crybaby Project

技術力のなさは当時と変わらないが、少なくとも経済力の問題は、日常生活の質を少し落とせば何とかなるかと……。

塗装せず、原形のままでも十分に美しいから、そのまま飾ってもよいではないか。

※素人の発想は恐ろしい…… 振り返れば、いばらの道はまさにその瞬間から始まっていた。

そう決めたら、早速ヤフオクにアクセスし、すでに N 年も前に絶版となったキット(未開封)を探し出して落札した。

商品が届いてキットを手にした瞬間、あまりの自分の甘さにあきれて、思わず失笑した。生まれてから一度も買ったことがなかったので、まさか GK というものが、こんなに荒い状態で売られているとは知らなかったのだ。

もちろんカタチとしてはとてもきれいだが、パーティングラインが大量に残ってるし、気泡による小さい穴も数えきれないほどあって埋めなければいけない。全体的に磨く必要もあり、とても「そのまま飾ってもよい」品物ではない。

やはりプロの力を借りるしかないと決めて、日本全国の塗装職人をリサーチし、二週間かけて今回依頼した職人さんのブログにたどり着いた。その職人さんがブログで公開した「光」の出来に心を奪われ、見た瞬間に「この方に依頼するしかない!」と決めたが、連絡先が未公開でコンタクトを取る術がなかった。

幸い、プロフィールに「長年○○の○○○○で GK フィニッシャーをさせてもらってます」と書かれた一言のおかげで、なんとかその方が勤めている店を突き止めることができた。その店の店長さんに連絡を取り、無事に仕事を依頼することができた。

依頼期間ははっきり覚えていないが、1〜2 ヶ月くらいかかったんじゃないかなぁ……。3 月下旬あたりに仕上がったシレーヌが届いた時、あの息をのむほどの美しさに圧倒された。

毎月の住宅ローンよりも高い出費は、正直死ぬほど痛かった。だが、魂を込めたその仕事ぶりには、感激・感服・感動――この三つの言葉しか出てこなかった。

感謝の気持ちを込めて、職人さんのブログをご紹介させていただきたい。

また、自分の写真だと、職人技の細部に宿る神髄が十分に映り切らないので、職人さんが手掛けた「シレーヌ舞 シリーズ」の「」「」「」の制作過程を、ここにメモさせていただく。

※今回紹介する「愛」以外の作品については、「光」が自分が依頼先をリサーチした時に心を奪われた作品で、「闇」は依頼から 2 年後、2020 年下旬に公開された作品だった。

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