Column
コラム
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1秒24コマのぼくの人生© りんたろう / 河出書房新社 1秒24コマの人生に映る光と影
私が雑誌を通じてりんたろう監督のことを詳しく知るようになったのは、1990年代に入る頃だった。当時、「りんたろう」という名前は、日本のアニメ業界ですでに揺るぎない地位を築いていた。大友克洋、川尻善昭とともに制作したオムニバス映画『迷宮物語』が、私に彼の存在を初めて「意識」させた作品だったと思う。そして彼の過去の作品を紐解いていくうちに、自分をこの世界へ導いてくれたのがりんたろう監督であったことばかりか、『銀河鉄道999』以外にも、『幻魔大戦』『カムイの剣』『火の鳥 鳳凰編』……。かつてレンタルビデオ店を通じて出会い、私の成長期を彩ってきた作品の数々も、実はりんたろう監督が手がけたアニメーションだった。 READ MORE…
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訳者の目に映る『東京ヒゴロ』
『東京ヒゴロ』には、こんなふうに読者の心に触れる場面が本当にたくさんあります。きっと、そういうものに惹かれた(感動した)のでしょう。第1巻を読み終えて、涙もまだ乾かないうちに、私は編集者に「頼むから、この作品は絶対に私にやらせてくれ」とメッセージを送っていました。 READ MORE…
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Ⓒ 浦沢直樹 / 長崎尚志 / 手塚プロダクション / 小学館 マンガ翻訳はついにAI時代に…?
マンガ出版業界に影響力を持たない限り、台湾のマンガ読者はいつも「待つ」ことと「期待する」ことしかできない。それが台湾のマンガ読者の宿命なのかもしれない。だが、近年めざましく進化するAI技術が、マンガファンにも「選択する権利」と「行動する権利」をもたらすのかもしれない。 READ MORE…
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松本大洋《ZERO》本編(大塊文化)© 2026 Taiyo MATSUMOTO / SHOGAKUKAN 「ゼロ」から始まる――松本大洋創作の原点
本作の翻訳を引き受けられたことを、心から光栄に思う。三十年近くが経った今、改めて『ZERO』を開いてみると、当時のあの狂喜が蘇えってくるのと同時に、極めて重いプレッシャーがのしかかってきた台湾における「松本大洋作品・台湾華語版の最後のピース」という重責に恥じないものに仕上げるにはどうすればいいのか…… READ MORE…
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《東京日日》大塊文化 © 松本大洋 / 小学館 30年の風格と気骨──松本大洋の『東京ヒゴロ』
1987 年、二年間の努力の末、松本は『STRAIGHT』で「四季賞」の準入選を果たし、同作は同年、『月刊 Afternoon』の増刊号に掲載された。デビューしたばかりの若者で、自分を天才だと信じていた彼は、アルバイトをすぐに辞め、大学も休学してしまった。しかし、連載版『STRAIGHT』は単行本 2 巻分しか描かないうちに打ち切りとなり、そこで自分がどれほど甘かったかを思い知らされることになった。 READ MORE…
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《渾沌》夢枕獏、松本大洋 / 大塊文化 夢枕獏 × 松本大洋『こんとん』
疑いようもなく、これは歴史に刻まれるほどの、まさに神話級のコラボレーションだ。当初その出版の知らせを聞いたときには、あまりの興奮で鼻血が出そうになったほどだった。さらに驚いたのは、彼らが題材としてえらんだのは、中国の古代伝説に登場する「渾沌」だった……。 READ MORE…
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夢見る子供──今敏 現実と虚幻の狭間を歩む
私は恐怖に全身を震わせていた。予想をはるかに超える衝撃を受けることになろうとは、夢にも思わなかった。その瞬間、これからのオタク人生で果てしなく追い続けるべき名だと、私は確信したのだ。 READ MORE…
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Ⓒ こうの史代 / 朝日新聞出版 ほのぼのとした記号遊び『ギガタウン漫符図譜』
この世界には確かに、「マンガの文法」に不慣れな人々が存在する。私にとって空気のように当たり前の存在で、何度も鍛え抜かれた視覚記号にはすべて辿るべき脈絡がある。しかし、その空気を吸ったことのない者にとっては、それはまったく別の国の言葉である。 READ MORE…
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Ⓒ 宝島社 輝いた人生──樹木希林スケッチ
この数えきれない賞を取った名女優の訃報から三週間が経ち、その間、私の Facebook には数十件の追悼投稿が流れ、複数の中文メディアでも、彼女が日本映画界に残した不朽の功績、波乱万丈の人生、そして数々の名言が紹介された。普段目にしている限られた情報環境のせいもあるかもしれないが、これまで樹木希林という人物を知らなかった人であっても、この報道を経た今、現時点で日本の芸能界が受けている衝撃の大きさを、少なからず理解しているのではないだろうか。 READ MORE…
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《竹光侍》大塊文化 © 松本大洋, 永福一成 / 小学館 天才の進化に限界なし、マンガ表現を超越する理想像──松本大洋の『竹光侍』
1980 年代初頭、大友克洋の『童夢』は当時のマンガ界にとって、広島型原爆のような衝撃だった。「マンガってこう描けるんだ」「マンガってこう演出できるんだ」「マンガってこんな風に物語を語れるんだ」…… 今振り返ってみると、自分が受けたのもまさにこんな衝撃だったのだろう。当時振られた作品の名前は『ZERO』で、作者は松本大洋だった。 READ MORE…